1955 Fender Stratocaster Sunburst

ちょうど60年前のギターとなる1955年製ストラトキャスター。少々硬く濁りのないクリーンなトーンが聴いていてとても気持ちが良い。1955年ごろまではノブやピックアップカバーなどのホワイトパーツ部分はベイクライト素材でできており、このように退色しずらく綺麗な白色を保っている。新品のように綺麗だ。しかし耐久性は弱く、欠けたり割れたりしているものも多い。1956年頃からナイロン製に変更され、経年変化で黄変するのがよく見られる。この辺りは見た目の好みが分かれそうだ。

この動画のストラトはすべてのパーツがオリジナルのまま維持されているそうで、トレモロアームやポット、そして塗装なども全て当時のまま。ボディはこの頃はまだアッシュ材で、これまた1956年ごろからアルダー材へと変更される。一般的にアッシュは音が硬く、アルダーは甘くなると言われている。

1955年製と1956年後期あたりのストラトでは様々な変更点があり、このストラトは過渡期に製造されたあったのだ。最初期の貴重なストラトキャスターの独特な音色、そして程よく使い込まれた美しいルックスが楽しめる。

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